Bhagavad-gītā 1.6–7補説
五千年前の昔も、現在と同じような軍事制度がありました。普通の兵士がいて、その上に隊長、指揮官、そして総司令官と、現代のように階級があったのです。しかし、mahā-rathaと呼ばれる者たちは、非常に優れた資質を持っていました。mahā-rathaとは、一人で多数の戦車戦士と戦うことができる戦士のことです。彼らはati-rathaやmahā-rathaと呼ばれ、戦士にもさまざまな等級がありました。
それで、パーンドゥ族に関して言えば、彼らの息子…サウバドラ…サウバドラとはアビマニュのことであり、スバドラーの息子です。彼がスバドラーの息子であったため、サウバドラという名前になっています。ドラウパディーの息子たちは「ドラウパデーヤ」と呼ばれます。サンスクリットでは、たとえば「バギニー」（姉妹）と言えば、その息子は「バギネーヤ」、つまり甥と呼ばれるように、こうした関係性があります。サウバドラと言えば、すなわちスバドラーの息子を意味します。スバドラーの息子である彼は、その当時まだ十六歳でした。彼はマハーラージャ・ヴィラ―タの娘であるウッタラーと結婚していました。彼らは皆「マハーラタ」（偉大な戦士）であり、並の戦士ではありませんでした。このアビマニュは、七人の総大将による陰謀によって殺されました。ビーシュマ、カルナ、ドローナーチャーリヤ、アシュヴァッターマーらが彼を取り囲み、脱出させないようにしたのです。彼らは非常に経験豊富な指揮官たちでした。
これがクシャトリヤの精神です。彼はまだ十六歳の少年にすぎませんでしたが、非常に偉大な総司令官たちが力を合わせなければ倒せなかったのです。アビマニュはそれほどの偉大な戦士でした。同様に、ドラウパディーの息子たちもそこにいました。Sarva eva mahā-rathāḥ [Bg. 1.6]。Mahā-rathaとは、一人で千の戦車と戦えるほどの戦士を意味します。彼らは
mahā-rathāḥと呼ばれていました。
では、ドゥルヨーダナはまず最初に、敵側の軍事力を指摘しました。これは知性です。人は敵側、つまり対立する要素を計算に入れるべきです。戦いにおいて最初にすべきことは、敵の戦力がどれほど強いか、どのように布陣しているかを見極めることです。それから、どのように対抗し、どのように戦うかを計算すべきです。これが知性というものです。敵の戦力をまったく考慮せずに準備もしないならば、どうやって勝利できるでしょうか？
これは理にかなった提案です。つまり、「upāyaṁ cintayet prājñaḥ apāyaṁ ca cintayet]。賢い人、すなわち知恵のある人は、このビジネスや争い、またはその他の多くのことにおいて、良い面だけを見るのではなく、常に両面を考えます。ただ明るい面だけを計算してはいけません。暗い面もあるのです。私たちは常に考えるべきです。「もし泥棒がいたら？もし詐欺師がいたら？彼らに騙されたら？そのとき自分はどんな対策をとるのか？」――これが知恵なのです。もし単純に「このビジネスではこれだけの利益が出る」とだけ考えていたら、その間に誰かがやって来て自分を騙して逃げてしまうかもしれません。だからこそupāyaṁ cintayet prājñaḥ apāyaṁ ca cintayetなのです。暗い面も考慮するべきなのです。それが知恵です。まさに彼らがやっているように。暗い面――つまり敵の存在――を計算に入れているのです。「彼らはいつでも私を打ち負かすことができる」――それが暗い面です。
その後、彼らの力を計算した後、ドゥリョーダナは自分の力について話しています。「私たちの中で特に優れた者たち」と言います。「優れた者たち」とは、普通の兵士を話すことなく、特別に言及されるべき高い職位にある者たちを指します。ドゥリョーダナは総司令官でした。18日間の戦いの間、一人また一人と総司令官が命を落としました。そして、クルクシェートラの戦場で6,400万人が命を落としました。戦いは18日間で終わり、何年も続くことはありませんでした。最善を尽くして戦い、仕事を終わらせました。
だから皆さん、パーンダヴァ側とカウラヴァ側、両方の側のすべての者が殺されました。このソウバドラ、ドラウパデーヤ、すべての者が殺されました。そして反対側も。唯一残ったのは五人の兄弟と、母親の胎内にいた一人の孫だけでした。それ以外はすべて、十八日間のうちに終わってしまいました。そんな大きな戦いでした。そして世界中の人々が、クルクシェートラの戦いに参加しました。
誰かが私を批判して言いました。「スワーミージー、あなたはこのハレ・クリシュナ運動を導入して、人々を臆病者にしている。ただハレ・クリシュナを唱えているだけだ」と。そこで私は答えました。「時が来れば、あなたもハレ・クリシュナ運動の力を見ることになるでしょう」と。彼にはそれが必要だったのです…。なぜなら、インドには二つの戦いがあったからです。一つはラーマとラーヴァナの戦い、すなわち『ラーマーヤナ』の戦い。そしてもう一つはクルクシェートラの戦いです。そしてこの二つの戦いにおいて、英雄はヴァイシュナヴァとヴィシュヌご自身でした。ラーマとラーヴァナの戦いでは、主ラーマチャンドラと、その献身者ハヌマーン（ヴァジュランガジー）がいました。同様に、クルクシェートラの戦場では、クリシュナとその献身者アルジュナがいました。
ヴァイシュナヴァたちは、単にHare Kṛṣṇaと唱えるだけではありません。必要があれば、ヴィシュヌの導きのもとで戦うこともでき、勝利を収めるのです。ヴァイシュナヴァの資質の一つは—二十六の資質のうちの一つは—ダクシャ（dakṣa）、すなわち「熟練していること」です。もし戦う必要があれば、彼らは非常に熟練した者として戦うことができます。それもまた必要なのです。クリシュナ意識とは、一方的なものではありません。
クリシュナが遍在しているように、クリシュナ意識運動もまた遍在的であるべきです。必要であれば、政治や社会学など、あらゆるものに触れるべきなのです。それが目的です。なぜなら、クリシュナの使命は、yadā yadā hi dharmasya glānir bhavati bhārata [Bg. 4.7], paritrāṇāya sādhūnāṁ vināśāya ca duṣkṛtām [Bg. 4.8]であるからです。つまり、その使命には二つの側面があります――献身者を保護するだけでなく、悪魔を滅ぼすことも含まれているのです。悪魔を滅ぼすこと、それもまた一つの使命なのです。
クリシュナの献身者たちは、両方の面で訓練されるべきです。すなわち、献身者たちを守り、励ますだけでなく、必要とあらば悪魔（アスラ）を滅ぼす覚悟も持つべきです。これがヴァイシュナヴァの在り方です。それは臆病さではありません。臆病ではないのです。必要な時には、です。通常、ヴァイシュナヴァは非暴力的です。たとえばアルジュナ。最初、彼は非暴力を選び、ヴァイシュナヴァでした。彼は言いました。「クリシュナよ、この戦いに何の意味があるのですか？彼らに楽しませてあげましょう」と。つまり、彼は本来的に非暴力的だったのです。しかし、クリシュナによって暴力を振るうように促されました。「お前の非暴力では助けにならない。暴力的になれ。彼らを滅ぼせ。それが私の望みだ」と。ですから、もしクリシュナが望むならば、私たちも暴力的になる覚悟を持たねばなりません。そしてクリシュナの目的、それは明白な秘密です。paritrāṇāya sādhūnāṁ vināśāya ca duṣkṛtām [Bg. 4.8]──これはクリシュナの二つの使命、すなわち聖者を保護し、悪人を滅ぼすことなのです。
ですから、クリシュナの献身者である者たちは、両方の面で訓練されるべきであり、準備ができていなければなりません。しかし、一般的に言って、不必要に暴力的になることはありません。現代の政治家たちが不必要に戦争を宣言するようなことは、ヴァイシュナヴァはしません。いいえ、不必要な戦争の必要はありません。パーンダヴァとカウラヴァとの間で事態を和解させることが完全に不可能になったとき、クリシュナは「それなら戦わなければならない」と言いました。ドゥルヨーダナが、針の先（sūcyagra）ほどの土地さえ与えることを拒んだとき──つまり、「私は針の先ほどの土地さえ譲ることはできない」と言ったとき──そのときに戦争が宣言されました。その時点で、和解の余地はありませんでした。
そうでなければ、クリシュナはこう頼まれました。「この五人のパーンドゥ族の王子たちはクシャトリヤである。彼らは商人やブラフマナにはなれない。」ブラフマナの職業とは、paṭhana pāṭhana yajana yājana dāna pratigrahaḥである。つまり、ブラフマナは他人から施しを受け取ることができる。サンニャーシーも他人から施しを受け取ってよい。しかし、クシャトリヤやグリハスタ（家庭を持つ者）はそうではない。それは許されていないのだ。「だから彼らはクシャトリヤであり、ブラフマナの職に就くことはできず、また商人のような職業に就くこともできない。」
彼らはある程度の土地を持っていて、そこを支配し、税金を徴収して生計を立てる必要があります。ですから、この五人の兄弟に五つの村だけでも与えて、和解しましょう。」しかし、ドゥルヨーダナは答えました。「いいえ、先生。五つの村どころか、針の先が乗るほどの土地さえも譲ることはできません。」こうして戦争が宣言されました。ヴァイシュナヴァは基本的に非暴力主義者です。しかし、必要であれば、クリシュナのために暴力的になることもあります。これがクルクシェートラの戦いです。
