Gaudiya Vaishnava Sampradayaのアーチャーリヤたちの一人であるNarottama Dasa Thakuraは、主への賛美の中で、主ニティヤーナンダの蓮華の御足に保護を求めれば、何百万もの月の心安らぐ月明かりを得ることができると記しています。もしラーダーとクリシュナのダンスパーティーに本当に加わりたいなら、主ニティヤーナンダの蓮華の御足を、安定してしっかりと掴まなければなりません。
カリ・ユガの時代に、主クリシュナは、主ニッテャーナンダとして姿をお現しになるバララーマと共に、主チャイタンニャ・マハープラブとして、この物質世界に降誕なさいます。主ニティヤーナンダはニタイ（Nitai）、ニティヤーナンダ・プラブ（Nityananda Prabhu）、ニティヤーナンダ・ラーマ（Nityananda Rama）としても知られています。彼は、ハリ・ナーマ・サンキールタンという形で主クリシュナの聖なる御名を広めるために、主チャイタンニャの主要な交際者としての役割を果たされました。主ニティヤーナンダは、主クリシュナの聖なる御名を集合で唱えることによって、全ての堕落者（この時代の、物質的に条件づけられた魂たち）に、主クリシュナの慈悲を分け与えられました。アーチャーリヤたちの教えによれば、全宇宙の根源のグルであるニッテャーナンダ・プラブに保護を求めること無しでは、チャイタンニャ・マハープラブに近づくことも理解することも出来ません。主ニッテャーナンダ・プラブは、主チャイタンニャとその献身者たちの間の仲介役を務められるのです。主ニティヤーナンダは、主の第二のお体であり、シュリー・クリシュナにおけるバララーマ、シュリー・ラーマにおけるラクシュマナ、そしてチャイタンニャ・マハープラブにおけるニティヤーナンダとして顕現なさいます。
項目
主ニティヤーナンダのご降誕と幼少期
主ニティヤーナンダ・プラブの巡礼の旅
主チャイタンニャとの出会いとクリシュナ・プレーマ（Krishna-prema）の分配
主ニティヤーナンダの神聖な遊戯
主ニティヤーナンダのご降誕と幼少期
ニティヤーナンダ・プラブは1473年、西ベンガルの小さな村エカチャクラにご降誕されました。ご降誕の地を記念して、ガルバシュヴァという名の寺院（Garbhasva Temple）があります。ニティヤーナンダ・プラブは、マーガ月のブライト・フォートナイトの、吉兆な十三日目（トラヨーダシー）に、敬虔なブラーフマナの息子としてお生まれになりました。ご両親は、ハダイ・パンディタとパドマヴァティです。エカチャクラの住民たちは、幼いニタイ（主ニティヤーナンダの愛称）への愛に完全に夢中になっていました。子供の頃のニタイは、いつもシュリー・クリシュナや主ラーマの遊戯を、友人たちと共に演じることが大好きでした。。最初の12年間、主ニティヤーナンダはこのような遊戯を演じて過ごされました。主ニティヤーナンダは、主バララーマに似た白みがかった顔色をなさり、深くて耳に心地良い声をお持ちでいらっしゃいます。
主ニティヤーナンダ・プラブの巡礼の旅
13歳の時、旅するサンニャーシー（遊行僧）が主ニティヤーナンダのご両親のもとを訪れ、ニタイを同行者として連れて行きたいと願い出ました。ヴェーダの文化に従って生きるご両親は、サンニャーシーの願いを断ることができず、仕方なくニタイと別れました。こうして主ニティヤーナンダは、北インドと南インドの聖地を巡礼し、ついにナヴァドヴィーパに到着し、主チャイタンニャ・マハープラブと出会われました。彼は、巡礼者たちが残した罪を清めるために、さまざまな聖地を訪れられたのです。
巡礼の旅の中で、ガヤ、カーシー（ヴァラナシ）、プラヤーガ、マトゥラー、ゴーヴァルダナ、ハスティナープラ、ドワーラカー、アヨーディヤー、ハリドワールなど、その他多くの聖地を訪れられました。その道中で、多くの神聖な川で沐浴されました。その後、バダリカーシュラムへ赴き、シュリーラ・ヴャーサデーヴァのアーシュラムを訪れ、彼と対面されました。また巡礼の旅の中で、シュリー・マーダヴェンドラ・プリ、イーシュワラ・プリ、ブラフマーナンダ・プリなど、主クリシュナの偉大な献身者たちと出会われました。特にマーダヴェンドラ・プリとその弟子たちとの交流では、クリシュナ・カターの歓喜に浸りながら、何日も共に過ごされました。さらに、セートゥバンダ、ダーナティールタ、マーヤープリー、アヴァンティ、デーヴァパリー、トリマラ、クールマクシェートラなどの聖地を巡られました。
そしてついにジャガンナータ・プリーに到着し、そこで主ジャガンナータとダルシャンをされました。主ジャガンナータのご神像をご覧になり、至福の海に溺れられました。。ジャガンナータ・プリーから、主ニティヤーナンダは再びマトゥラーへと戻られました。
主チャイタンニャとの出会いと
主ニティヤーナンダ・プラブは、1506年、32歳の時に、20歳の主チャイタンニャ・マハープラブと出会われました。主ニティヤーナンダは、根源的な精神指導者としての役割を果たされ、ガウダ・デーシャ（ベンガル、オリッサ地方）全域にサンキールタンのユガ・ダルマを広めるうえで、重要な役割を果たされました。その慈悲は無限であり、彼に触れた幸運な人々は、その教えの甘露を味わい、神への愛に溺れるました。6人のゴースワーミーの一人であるラグナータ・ダーサ・ゴースワーミーは、主ニティヤーナンダの慈悲によって、「パーニハティのダンダ・マホーツァヴァ祭」を始め、その結果、主チャイタンニャ・マハープラブに仕えることができました。この祭りは、現在も多くの献身者によって続けられています。さらに、主ニティヤーナンダの限りない慈悲によって、最も堕落した魂でさえ救われました。たとえば、ジャーガーイとマーダーイは、あらゆる種類の罪深い行為にふけっていた者たちでしたが、主ニティヤーナンダの慈悲によって救われ、偉大なヴァイシュナヴァ（献身者）となり、主クリシュナの聖なる御名を唱えるようになりました。主ニティヤーナンダ・プラブは、無数の愚かな者や堕落した魂を救い、自由にクリシュナ・プレーマを分配されました。
主ニティヤーナンダの神聖な遊戯
主ニティヤーナンダ・プラブは、ジャーナヴァー・デーヴィーとヴァスダー・デーヴィーという二人の女性と結婚されました。彼女たちは、スーリヤダーサ・シャラケールの娘であり、スーリヤダーサはガウリダーサ・パンディット（主チャイタンニャ・マハープラブと親密な関係に従者あり、シュリーラ・シャーマーナンダ・パンディットの精神指導者）の兄でした。ヴァスダー・デーヴィーとの間には、ヴィーラバドラ（息子）とガンガー・デーヴィー（娘）という二人の子供が生まれました。ある時、主チャイタンニャ・マハープラブは、主ニティヤーナンダを自身の家へ昼食に招待されました。主ニティヤーナンダは、その招待を受け入れ、主チャイタンニャと共にその家へ向かいました。そして、主チャイタンニャの家で温かく迎えられました。
主ニティヤーナンダと主チャイタンニャ・マハープラブが並んで昼食を取られる姿は、まるで主ラーマチャンドラがラクシュマナと共に食事をしているように見えました。母シャチー・マターは喜びながらお二人に食事を振る舞い、愛情に満ちた雰囲気の中で食事が始まりました。すると突然、二つの食膳が三つに増えました。お二人の主が微笑まれると、シャチー・マターはさらに食事を持って戻ってきました。しかし、驚いたことに、そこには二人の美しい幼子がいるだけでした。一人は白く、もう一人は黒い肌をしていました。二人とも裸で、四本の腕を持ち、それぞれ法螺貝（シャンク）、円盤（スダルシャナ・チャクラ）、棍棒（ガダ）、蓮華（パドマ）、鋤（ハラ）、杖を手にしていました。さらに、シュリーヴァツァ（聖なる胸の印）とカウストゥバ宝石を身に着け、耳には魚の形をしたイヤリングが輝いていました。シャチー・マターは、自分の息子の心の中に義理の娘（ヴィシュヌプリヤー・デーヴィー）の姿を見ました。すると突然、彼女はもう何も見えなくなりました。シャチー・マターは、絶え間ない愛の涙を流しながら倒れ込んでしまいました。その涙は彼女の身体と衣服をすっかり濡らしてしまい、持っていた米も床に散らばってしまいました。
主チャイタンニャ・マハープラブはすぐに立ち上がり、手を洗い、シャチー・マターを落ち着かせました。すぐに、シャチー・マターは意識を取り戻しましたが、ただ部屋の中で泣くばかりでした。彼女の呼吸は荒くなり、体は震えていました。しかし、彼女は神への愛（プレーマ）に恍惚とし、すべての物事を忘れてしまいました。
ある日、主ニティアナンダがシュリーヴァサ・タークラの家に滞在されていたとき、一羽のカラスがやって来て、主クリシュナに捧げるギーを入れる鈴のような金属でできたボウルを持って飛び去りました。シュリーヴァサ・タークラの妻であるマリニ・デーヴィ夫人は、ボウルを巣に残して戻ってきたカラスを見ました。彼女は心配して泣き出しました。すると主ニティアナンダがそこに到着し、彼女の悲しみの理由を知りました。神はボウルを持ってくると約束し、カラスの方を向いてボウルを返すように言いました。カラスは神の命令を実行し、ボウルを口にくわえて戻ってきました。主ニティアナンダの栄光をよく知っていたマリニ・デーヴィは、この素晴らしい出来事を見て、恍惚とした愛のあまり気を失ってしまいました。意識を取り戻した後、彼女は主に敬意を込めて祈りを捧げました。
別の機会に、主はパニハティで信者たちと 盛大なキルタナ（儀式）を執り行いました。その後、主は召使たちにアビシェーカ（儀式の清め）を執り行うよう命じました 。ラガヴァ・パンディタ率いる信者たちは全員、あらゆる準備を整え、皆が主の栄光を歌いながら、ガンジス川の水で主を清めました。 儀式の後、信者達は主に新しい衣服を着せ、白檀の糊を体に塗りました。花輪とトゥルシーで主を飾りました。それから主は玉座に座り、献愛者たちを一瞥し、全員にクリシュナ・プレマを与えられました。それから主はラガヴァ・パンディタに、自分はカダンバの花がとても好きだと言って、カダンバの花で花輪を作るよう命じました 。ラガヴァ・パンディタが、今はカダンバの木が咲く 季節ではないと謙虚に言うと 、主は家に帰って花を探すように言いました。
ラガヴァ・パンディタが家に着くと、中庭のレモンの木に美しく香りのよいカダンバの花が咲いているのを見て驚きました 。恍惚としたラガヴァ・パンディタは、すぐにその花で花輪を作り、主に捧げました。こうして、すべてのヴァイシュナヴァ教徒はとても幸せを感じました。
このように、主ニティアナンダは信者たちの前で想像を絶する多くの娯楽を披露し、彼らを超越的な恍惚の海に溺れさせました。
主は、エカチャクラの近くにあるバンキム・レイ（クリシュナ）の神格に入り、地上での遊戯を終えました。
以上
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。主ニティアーナンダ（Nityānanda）の慈悲と祝福を賜りますように。✨💛
śrī kṛṣṇa caitanya prabhu nityānanda
śrī advaita gadādhara śrīvāsādi-gaura-bhakta-vṛnda
