5,000年前にこの地上の惑星にお現れになったクリシュナは、バガヴァッド・ギーターという形で、クリシュナ意識のユニークな哲学と宗教原理をお授けになりました。
主が『バガヴァッド・ギーター』の教えをこの世に残したのは、ただアルジュナのためだけではなく、あらゆる時代や場所の人々のためでもありました。 『バガヴァッド・ギーター』は最高人格主神によって語られたものですから、ヴェーダの知恵 の真髄です。ウパニシャッド、プラーナ、『ヴェーダンタ・スートラ』など、厖大なヴェーダ 経典を研究する時間のほとんどない人々すべてのために、主自身によってじつに巧みに説かれ ました。
クルクシェートラの戦場でアルジュナの心に湧きおこった問題は、『バガヴァ ッド・ギーター』の教えによって解消されました。『バガヴァッド・ギー ター』が、あらゆる心の苦しみを慰めてくれるだけではなく、人を苦しめる危機的状況という厳しい束縛から抜けだす方法さえ含む、どのような苦境にあっても頼ることのできる知識の対 象であることを、興味を持つ人々すべてに教えるためでした。 慈悲深い主は、『バガヴァッド・ギーター』というすばらしい教えを私たちに残しましたが、 それは、物質的な目しか持たないために主を見ることのできない私たちが主の教えを授かるよ うに、という配慮だったのです。物質的な感覚では至高主の偉大さを理解することはできませ んが、主は想像を絶する力を使い、主の具現されたエネルギーの別の姿でもある物質の代理を とおして、適切な方法で、条件づけられた魂の知覚力に合わせて化身として現われます。この ように、『バガヴァッド・ギーター』にしても、また主の典拠ある経典という音の表われも、 化身と言えます。主の言葉の表われと主自身に違いはありません。私たちは、アルジュナが主 とじかに接触して得た同じ恩恵を『バガヴァッド・ギーター』から得られるのです。 物質存在の束縛から解放されることを望んでいる忠実な人は、『バガヴァッド・ギーター』 の恩恵をかんたんに受けとることができますから、主はその考えにもとづき、あたかもアルジ ュナが必要としていたかのように教えを授けました。『バガヴァッド・ギーター』には、5種 類の重要な知識が描写されています。それは(1)至高主、 (2)生命体、(3)自然、(4)時と空間、そ して(5)活動の方法です。
引用:シュリーマド・バーガヴァタム解説(第1篇・第15章・第27節)
師弟継承の流れをとおして、そして個人的な動機抜きで『バガヴァッド・ギーター』を理解した幸運な人は、ヴェーダ知識をすべて研究しつくし、世界中の経典すべてを凌ぐほどの知恵を習得したことになります。読者は、『バガヴァッド・ギーター』のなかに世界中の経典に含まれている知識をすべて見いだし、どこにも見られない知識を見いだすことでしょう。それが『バガヴァッド・ギーター』ならではの基準です。最高人格主神、主シュリー・クリシュナが自ら語ったからこそ、完璧な有神論の科学なのです
主クリシュナは、無知な人の嘆きを取りさることができる方ですから、そのために『バガヴ
ァッド・ギーター』を説きました。最高権威者である主シュリー・クリシュナによって説明されているように、物質の体と精神的な魂を分析研究することで読者を自己の悟りに導いています。この悟りは、活動の結果に執着せずに行動し、真の自己について確かな理解を得たときに達成できます。
『バガヴァッド・ギーター』 が宣言する原則に従えば、人生を完成させ、人生のすべての問題の解決策を手にいれること ができます。 『バガヴァッド・ギーター』の教えに正しく従えば、現世でのあらゆる苦痛や不安から解放され、来世で精神的な姿を得ることができます
献愛者を求め、献愛者と交流できる幸運に恵まれた人は、ほんとうに『バガヴァッド・ギーター』の研究始め、そして理解することができます。献愛者との交流をとおして精神生活を高めることで献愛奉仕の生活に立脚し、そしてその奉仕が、クリシュナ、神、クリシュナの活動・ 姿・娯楽・名前などにまつわる疑いを晴らしてくれます。疑問がすべて洗いながされれば、着実にヴェーダの研究ができるようになります。そして『バガヴァッド・ギーター』を研究することに喜びを感じ、いつもクリシュナ意識にいることを自覚できる境地に到達します。精神生活をきわめたとき、クリシュナへの愛情を忘れることはありませんこれが最高の献愛奉仕の境地であり、その境地に入った献愛者は、精神界・ゴーローカ・ヴリンダーヴァナのクリシュナの住居に、そしていつまでも幸せに生きられる世界に辿りつくのです
クリシュナの超越的な活動を聞いているかぎり、 私たちは物質存在の条件づけられた生活から離れていることができます。主クリシュナにまつ わる主題は、話す人、聞く人、尋ねる人の心を清めてくれます。それらは、主クリシュナの御足先から流れだしているガンジス川にたとえられます。ガンジス川がどこを流れようと、その場所を、そしてその水で沐浴する人を清めます。同じように、クリシュナ・カター(kṛṣṇa-kathā) クリシュナの話題はとても純粋ですから、どこで語られても、その場所、聞く人、尋ねる人、 話す人など、かかわるものすべてが浄化されます。
バガヴァッド・ギーターは何度でも読んだり聞いたりすることができるが、大きな喜びを与えてくれるため、バガヴァッド・ギーターを読めば読むほど、それを読んで理解しようという欲望が湧き、そのたびに新たな悟りを得ることができる。それが超越的メッセージの特質です。
バガヴァッド・ギーター勉強会
毎日バガヴァッド・ギーター(クラブハウスにてオンライン)- 毎日18:00時